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とあるクリスチャンの日々の雑考

「旧約聖書」と「新約聖書」

  聖書に「旧約」と「新約」があるのはご存じだと思いますが、この「やく」は翻訳の「訳」ではなく、約束の「約」、契約の「約」です。

  ある人が聖書を買おうとして、本屋さんで「聖書が欲しいんですけど。」と店員さんに尋ねると、「旧約ですか?」「新約ですか?」と言われたので、「古い『訳』じゃなくて、新しい『訳』の方をください。」と答えたそうです。こんな笑い話があるくらいですから、意外と誤解されているか方も多いのではないでしょうか。

 聖書は「古い契約」と「新しい契約」が合わさった書物です。

  旧約聖書の内容を一言でいうと、「イスラエル民族の歴史」です。神はアブラハムとその子孫であるイスラエル民族(ユダヤ人)を、全人類に救いを運ぶための器とされました。イスラエル民族の源流をたどってみると、アブラハムに始まって、イサク、ヤコブ、そしてヤコブの12人の息子からイスラエル12部族に広がり、12部族の一つであるユダ部族(ユダヤ人という名もここからきてる)からダビデ王が生まれました。そして、ダビデの家系から救い主が誕生するぞ!」という約束が与えられたのが、「古い約束」つまり旧約聖書の物語です。

 そして、「新約聖書」の内容を一言で言うと、「ついに約束の救い主が到来したぞ!!」という知らせです。これを「福音」、英語では「グッド・ニュース」と言います。「約束の救い主」とは「イエス・キリスト」のことです。

旧約聖書」と「新約聖書」が書かれた時代には400年間の隔たりがあります。しかし、それにもかかわらず、両者の間には密接なつながりがあり、「旧約」から「新約」という流れの底流には、「全人類の救済」という神の壮大な計画を見ることができます。